娘の質問

春 vs 冬

ママ、 ちょっと前は春みたいだったのに
なんでまた冬くらい寒いの??

あーそれはね、冬と春がケンカしてんの。

冬もさ、そろそろ春の順番だから引っ込もうと思ってたの。
でもね、世間がね〜
春の兆しに喜び過ぎなのよ。
あんまり春、春って浮かれてるから
冬がさ、ちょっと待ったーーーーーって戻って来たの。

納得いかない!
私がどんだけ頑張ったか誰もわかってくれてない!
って怒ってるの。

でもさ、冬も順番は守らなくちゃいけないって心得てるわけ。
だから なんだよ!春ばっかり!!
ってプリプリしながら一応引くの。

で、ちょっと暖かい日が来るのよ。

そしたらまた世間が浮かれるでしょ?
桜はいつ咲く? とか
とか急に明るい服着だしたり
週末外行こうぜとか騒ぐでしょ?

そしたらまた冬が
もう一つ言わせてーーーって
戻って来たの。
今温暖化なの!
私が今頑張らないと地球がやばいの!!
もうちょっと私(冬)の努力を認めるべきよ!!
今ここ。

春もね、人がいいって言うか、
平和主義? 争いたくないからさ、
冬が来たらすぐにどうぞどうぞって場所譲るのよねー

春のヤツ弱っ!!

だよね〜
まぁ、春も冬なしじゃ自分の立場がなくなるからさ、強く言えないのよ。

でも寒くするとみんな家にこもるでしょ?
そしたら冬もつまんないから引っ込むわよね。

なによ!
私(冬)がいなきゃ虫が繁殖するのよ!
一年中蚊が飛ぶのよ!
ゴキブリだって巨大化するわよ!
ナウシカの世界になるわよ!

ゴキブリ嫌!!
ママ、春は来ないの?

大丈夫、大丈夫。
その内夏がやって来て
ちょっと! 何やってるの!!
いい加減にして!

って春も冬も押されて一緒に居なくなるから。

だからニューヨークの春は短いのよ。


そっか〜すぐに暑くなるもんね〜


そんな冬が好きだーー

ダメダメな親じゃないと子供がしっかりと育たない

 あのさ、ママがダメダメじゃないと子供はしっかりしないんだって

私しっかりしてない.....
と言う娘。自覚あるんかい!!

ママがいけないんだよ!
私が産まれた時からやり直して。

出たよ。妖怪他人任せ

あのねぇ ママはあんたくらいの時からすでにしっかりしてたの
あんたが産まれた頃にはすでに貫禄のあるしっかりだったの
おばあちゃん見てよ。

母がうちに転がりこんで3週間
当然のように洗濯物を渡され母のパンツを洗って畳む
当然のように毎日ご飯を作る
娘の食べ残しは綺麗に食べてくれる
そんななんとも言えない胸がざわざわする毎日

定年したから彼氏と住むわ
孫の面倒はみないぜ!
って捨てゼリフを残して遠くに住んで10年

1年に一度くらいしか会わない生活に慣れてたのよ

でこの彼氏がどうも痴呆気味で
暴言吐いたり暴力を振るうようになったから
もう別れた!と家にきたのよ

正直70過ぎても元気だから構わないわ
やりたい様に生きてて結構!
この彼氏もとんでもないヤツで
母以外誰も好きじゃなかったから別れて万歳!
でもね、過去を振り返ると
走馬灯の様にさまざまと思い浮かぶエピソードの数々

私がしっかりしなきゃ!
私が覚えてなくちゃ!
私がやらなきゃ!
私が弟妹の面倒みなくちゃ!
私が!!

もううちの冠婚葬祭に両親はいらん!
とまで思っていた不良老人どもめ

確かにおばあちゃんはしっかりしてないね〜
ママが全部やるしね〜
お前も手伝えよ!

おばあちゃんを台所に立たせてないのは私だが
なんかパパッと作ろうか?
って言う言葉が恐怖の呪いだって知ってた?

パパッと作って美味かった事はありませんから!
カレーがどうしてこんな味になるの?
なんでこの野菜炒めに全く味がないの?
この味噌汁ダシとった?

棚をあさって蕎麦あるじゃないとか
冷凍庫見てこの冷凍うどんで作ってあげる。
って言うたびに
食材無駄にしないで!
私がやるから!
となるわけですよ。

思い出したらちょっと悲しくなったわ

でもね当人は特に手を抜いてるわけじゃないのよ
そこそこ一生懸命なのよ
努力はしてるなぁってわかるの
その努力があんまり報われないだけっていうか、
失敗から何も学ばないっていうか、
そもそも失敗したって思ってない
究極のポジティブ思考

しっかり娘に遺伝された un-shikkari な血

というわけで私はそこそこしっかり者になれたから感謝すべきか


じゃぁさぁママ
私の子供はしっかりするのかなぁ

きっとそうよ。しっかり者よ

ご飯も作ってくれるかなぁ

ママが教えとくわ。
で死際には子供達にあんたの面倒お願いして
わかった!お母さんの面倒は任せて!
って言う言葉に安心して死ぬの

だから子供に迷惑かける様な人生だけは送るんじゃないわよ!

と娘がしっかりとする事はないというのを前提に
切実な願いを込めて
まだ見ぬ孫に会いたいなぁ

中高生でも楽しい美術館鑑賞のススメ 〜 メトロポリタン編

連休なので娘を連れてメトロポリタンへ

12歳ともなるとまぁ全然ノリが悪い
まず親と出かけるのが嫌なのよね
それでも家から連れ出さないと
一日中ユーチューブだから
当人は幸せだけど
こっちがなんか悪い事してる気分になるわよね

いざ! 高貴なる絵画鑑賞へ!

最初は今週末で終わりのジュエリー展
これは見どころいっぱいで楽しい
ショッピング感覚で見てるうちの12歳
私もあれ欲しい〜

問題は何度も見てる絵画展示場
ヌードとか豆知識ウンチクでもそんなに釣れないお年頃
まずはゴッホとかピカソとか有名どころで攻めるの
10分くらいはほうほうほうって見てる
筆使いが素敵ーとか色が綺麗ーとか 
で15分後にはベンチに座りこんで
スマホでボーイズラブ小説読んでるから

ちょっと! 私はもっと見たいのに! 

そうなったら遊ぶしかないのよ。

ねぇこれに勝手にタイトル付けるならどうする??


食いつきよかったねー
ママってバカなの??って罵られながらも
懲りずに勝手にタイトル大会を繰り広げるうちに
ヤツもまんまと乗せられてたわ
閉館まで引っ張ったのよ

それではほんの一部をご覧下さい。

 

「え? もう朝? なんで起こしてくれなかったの?」

「え? もう朝? なんで起こしてくれなかったの?」

「このままだと2050年くらいの地球」

「このままだと2050年くらいの地球」

あああ! 携帯忘れた!

あああ! 携帯忘れた!

「カツアゲ」

「カツアゲ」

「あれ? なんでこの部屋に来たんだっけ?」

「あれ? なんでこの部屋に来たんだっけ?」

「ロン毛反対!」

「ロン毛反対!」

IMAGE.JPG

「やっぱり味噌じゃなくてトンコツにすればよかった」 

「やっと寝た」

「やっと寝た」

「餃子の具こねてて肩が痒くなった時」

「餃子の具こねてて肩が痒くなった時」

「ここがね〜中々減らないのよ〜」

「ここがね〜中々減らないのよ〜」

「ムヒ塗ってくれない?」

「ムヒ塗ってくれない?」

「またカレー??? 今日で三日目...」

「またカレー??? 今日で三日目...」

「クサ! 制汗剤使うの忘れた!」

「クサ! 制汗剤使うの忘れた!」

「今朝5時よ! 何杯呑んだの!!」

「今朝5時よ! 何杯呑んだの!!」

「あ!! 魚の目」

「あ!! 魚の目」

チーズ業界の陰謀とミルキー政略とゴールデンまんじゅう

ママ、なんでアメリカンチーズって言うの?
って聞かれたんですよ。いきなり。
日本語ではプロセスチーズの事ね

なんかさぁ
アメリカンチーズって名前が
国民の義務で食べないといけないみたいで嫌。
私はチーズ食べられないのに!
吐くのに!
臭いのに!
みんなチーズかけときゃなんでも食べれると思ってるけど
そんなことないから!

だって。
なんか今日はいきなり怒ってる

いい事に気がついたね!
それはね、チーズ業界の陰謀なのよ。

はぁ???? っていい顔してる
説明しよう。

牛乳大好きな酪農家がさ、
もっとたくさんの人に飲んで欲しいなぁって
最初はね、純粋な気持ちだったのよ
酪農はファームよ。牛よ。乳牛よ。
で厚生労働大臣のところに行って
おねげぇしますだ〜オラの牛乳さ買ってくだせぇ〜
って言いに行ったのよ。

ここで私は1人日本昔ばなし
坊やぁ良い子だネンネしなぁってBGM聞こえてきたもの

お大臣様〜 こちらをお納めくだせぇ
ってゴールデンまんじゅう出すのよ
ゴールデンまんじゅうわかる?
黄金に輝く噛めないおまんじゅうよ。
チャリンチャリーンって音がするの。

大臣もおーこれはこれは!って受け取るの
ソデノシタよ!
それで牛乳作ったら税金安くするーって法律作ったのよ
でしばらくしたらまた酪農家来てさ、
おかげ様で儲かりました〜
このゴールデンまんじゅうお納めくだせぇ
って持って来たの

そしたら!
まんじゅう次第でもっと儲けさせてやってもいいんだぜぇ
とか言っちゃうわけ。大臣が!
そしたら持って来ちゃったのよ
もうね〜欲に負けたね。酪農家も
大臣は学校給食に牛乳出すーとか
やってくれたの
大臣もね、そこそこやるのよ。
それからも時々ゴールデンまんじゅう持ってくるのよ
大臣もさ、お主も悪よのうって言うの
これはお約束ね。悪い人必ず言うから

それからもカルシウム不足には牛乳がいいらしいよとか
1日にコップ一杯で健康になるとか
噂流したのよ
え? なんで知ってるのかって?
まぁこの辺は本当かどうかわかんないけど
水戸黄門とか2時間サスペンスとかは大体こんな感じだしね
なきにしもあらずって感じね〜

でさ、噂のおかげで大儲けしたのよ
で、焼肉だ〜すき焼きだ〜って
牛いっぱい育てたの。
そりゃもうたくさん牛がいるのよ。今。

そしたら!
最近になってさ、
スタバとかでも豆乳とかアーモンドミルクとか出て来たの
これがさぁ インスタ映えするのよ!
箱に入っててオシャレなロゴついてるから
もうミレニアムズは断然アーモンド派
焼肉食べるけど牛乳じゃなくてアーモンドミルクなの
環境に良いのはアーモンドじゃん?って言いながらコーヒーすするから
夕飯はすき焼きだけど環境は気になるのよ
アーモンド育てるのに牛ほど水も餌もいらんし
暑いとこでも育つらしいよ

やってみて今度スタバで。
アーモンドミルク下さーいって
もう一瞬で昔話からも2時間サスペンスからも脱出するから
トレンディドラマどころじゃないよー
ハリウッドだから!

アーモンド農業もさ今まで
俺らにゃゴールデンまんじゅうないし、
あいつらズルいよなぁって思ってたら!
ちょーラッキー
なんもしてないのに売れた〜って
ちょっと浮かれてるから

そのうち牛はもういいからアーモンド育てる
って人出てくるかもよ

そんなわけで今牛乳が余ってんのよ
余った牛乳が傷む前にチーズに加工しちゃうの
そしたらもっと長持ちするから。
とりあえずね
倉庫にいっぱい眠ってるから。今。
で今度は酪農家は
お大臣様〜チーズをどうにかしてくだせぇ〜
ってゴールデンまんじゅう持ってきてね、
今チーズのコマーシャルがいっぱい流れてるの。
だからアメリカンチーズなのよ。

わかった????

あ、やばいわ。
目を丸々として何言ってんだこの人は?!?!
って顔してる。

親らしいことを言わねば!

あんたもさ、
ゴールデンまんじゅう受け取るくらい偉くなるか
アーモンド農業やるかは
自分でよく考えて選ぶのよ。

今日の天気は晴れのちに恋の嵐注意報〜おばちゃんには眩しいぜ

暖かくなってきたら道端でチューチューしているカップルも増えたわよね。
近所の高校生が登校中の信号待ちでチューチュー
右と左にチューチューアベック2組

恋の嵐吹き乱れてます!

 

もうね、こっちが赤面よ。
目のやり場に困るわよ。
早く学校行きなさい!っておばちゃんはヤジ入れたいわ。

そんな2組みをジーーーっと見つめる娘。
 

あんたも彼氏欲しいの?

 

と聞いてみたらね。
鼻でフンって笑って私を諭すように言い放ったのよ。

 

「ママ。私はあんな男、好きじゃないわ。」

 

お、おとこ??
あんなとはどんな?

 

「ズボンが下がりすぎ!
お尻なんか見たくないのよ!
パンツだって見たくないわ!
あれでかっこいいと思ってるのが信じられない!」


おばちゃんの目にズボンは入ってこなかったなぁ
チューチューしか見えてなかった。

 

「後ね、スポーツしか興味なさそうじゃない。
私スポーツ大嫌いなの!
苦手とかじゃないの。大っ嫌いなの!!
あれじゃ話題が続かないわよ。
会話ができないとつまらないでしょ?」

 

どうもね、野球かバスケのジャージ着てたらしい。

おばちゃんの目にジャージは入ってこなかったなぁ
チューチュー・・・・以下同文

 

そっかぁ。もっと知的な話がしたいわよねぇ
どんな話したいの?

 

「・・・そうねぇ
マーベル・コミックス。」

 

アメコミですか?!?漫画の話??
おばちゃんは政治とか環境問題とか考えてたんだけど!
アメコミファンとか持ち物でチェックするの?

おばちゃんの目には何も入って・・・・・以下同文

 

「だってさ、一緒に楽しく映画観たいじゃない
本当はマーベルファンがいいけど
DC派でもまだ許せるわ。
でもキャプテン・アメリカじゃなくてアイアンマンが好きなことは譲れないわね。」

 

立派なオタクに成長してくれたわ
私の日々の教育が成し遂げた成果よ!

 

おばちゃんはなんか安心

到来! 魔の思春期

思春期きたよ。 

どうも思春期。 娘が。
いやぁ ついに来たね。 

魔の2歳児の次に厄介なステージ。

まず返事しないよね。無視。
たまに返事してもへーとかふーくらい。

毎日家に帰ってきたらおかえりのすぐ後に
お弁当箱をキッチンに出しておいてね!って言うのよ。
毎日言ってるのに絶対やらないの。
毎日返事しないで無視なの。
三回目くらいでやっとやってくれるのよ。

無視する以前に聞いてないわよね。絶対。

たまに今日のテストどうだった?とかお友達の〇〇ちゃんは元気?とかフェイントで聞くの。
でも無視。
三回目くらいで何か言われてるな?ってこっち見るの。


そしたら、今ママなんて言った?って聞いてみるとね、


えっと・・・お弁当をキッチンに・・・


ちゃうわ!!

やーい、引っかかった! 引っかかった! 今日は違うこと聞きました〜〜
とめいいっぱい勝ち誇って娘の機嫌を徹底的にそこねて自滅するの。

 

まぁさ、避けては通れない道だってのはわかってるしさ、こんなもんよね。

 

彼女もね、もう頭の中が学校とか友達とかアイドルとかでいっぱいいっぱいらしい。
で、だいたいヘッドホンが耳に刺さってる。
お気に入りの音楽が四六時中流れてる。
その音楽の話になると急に饒舌になるからしゃべりたいことはしゃべるみたい。

そんな機嫌のいい時に聞いてみた。


私: あんたさぁ、思春期になった?


娘: なった!なった!もうね、4年生の時からだよ。

私: えっ!!?!?!
   もう2年間も思春期だったの?

娘: そうだよ。 ママ知らなかったの?
   女の子は8歳から18歳が思春期だよ。

私: 気がつかなかったわ〜〜
   今年からなんだと思ってた。

娘: ママ!私は遅いくらいなのよ!2年生から思春期の子だっているんだから。


私: そうだったの?  ごめんね。気がつかなくて。
   で、今18歳って言った? それ長くない? 18歳までこれが続くの? マジで?
   もう少し早めに終わりにできない?
   中1か中2で終わりで十分だと思うのよ。


娘: ママ〜〜 それは無理! それに私はもうしばらく思春期の予定なの。 
   結構気に入ってるの。


私: えーーー 終わりにしようよぉ〜
   自分でさ、来年で終わり!って決めたら終われると私は思うのよ。
   13歳くらいまででよくない? 十分じゃない?


娘: ママ、男の子はね、15歳でやっと始まるの。13歳はまだまだ早いわよ。


私: じゃぁ、男の子の思春期始まったら女の子は終わりでよくない?
   順番ってことで・・・


娘: (ちょっと考え込んで)   ・・・・それはいいかもしれない・・・


私: お!!そう? そうしてくれると助かるんだけど・・・・


娘: でもね、ママ、その時までどうなるかわかんないわ。


私: じゃぁ、終わりが見えてきたら教えてくれる? そろそろ思春期終わり。ってそれだけ言えばいいからさ。
   なんならカレンダーに丸しといてくれたらわかるから。


娘: オッケー 教えてあげる。

 

とめでたく話し合いが成立したので今日はぐっすり寝れそうだわ。